河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

2021-01-01から1年間の記事一覧

不言実行

四 字 熟 語 不 言 実 行 日本人好みの言葉である。あれやこれやと理屈をこねるのはダメ、理屈を言わずに為すべき事を黙ってコツコツ実行する、これが不言実行だが、これまではこういう人が評価されてきた。これからはどうだろう。不言実行も結構だが、有言…

一生懸命

四 字 熟 語 一 生 懸 命 これを一所懸命が正しい、と主張する人がいる。一生と一所とどちらが正しいのだろう。現在では、一生懸命と書くのが普通だ。命がけで真剣に骨を折る、一心に物事を行う、これが意味であることは説明するまでもなく、一生懸命勉強し…

思慮分別

四 字 熟 語 思 慮 分 別 あいつは思慮分別に欠ける男だ、というレッテルを貼られたら、サラリーマンはもうおしまいだ。物事をよく考えて判断し、道理をわきまえた間違いのない状況への適応力こそ、ビジネス社会で求められるものだが、これが思慮分別である…

出処進退

四 字 熟 語 出 処 進 退 何か失敗や不始末があると、上に立つ者は責任を取らされる。ぐずぐすしていると、出処進退を明らかにせよ、という声が周りからあがって否応なしに詰め腹を切らされることが少なくない。出処進退とは、世に出て官に仕える、つまり役…

権謀術数

四 字 熟 語 権 謀 術 数 昔は小説やドラマにこの四字熟語が氾濫していたのに、最近は政財界の一部の出来事にのみ使われるくらいで、日常的にはあまり聞かない。どことなくオーバーで使う本人が照れてしまうのだろうが、もともとは時代劇の悪役イメードが似…

開戦の詔勅

「大東亜戦争・開戦の詔勅(米英両国ニ対スル宣戦ノ詔書)」 本日12月8日は、畏くも「宣戦の詔書」が渙発せられた大詔奉戴日である。80年前の昭和16(1941)年12月8日未明、大日本帝国海軍は真珠湾を攻撃、東アジアに永遠の平和を確立し、我が国の光栄の保全…

不倶戴天

四 字 熟 語 不 倶 戴 天 読みくだせば、「倶に天を戴かず(ともに、てんをいただかず)。」となる。この相手とは、同じ天の下では生きていけない、相手も我々と共にこの世に存在出来ない、という意味になろうか。 そこで不倶戴天の敵とは、ただのライバルとは…

斬新奇抜

四 字 熟 語 斬 新 奇 抜 紅白歌合戦で歌手がとっぴょうしもない衣装を着て現れると、「奇抜な人ねぇ」という感嘆の声。奇抜という言葉には、半ばあきれるニュアンスもないとはいえないが、斬新奇抜となると、ぐっと前向きの評価になる。 斬新は際だって高く…

面目一新

四 字 熟 語 面目一新 人は誰でも世間の評判を気にする。体面に気を配り名誉にこだわる、これらが良い方向へ様変わりするのが面目一新である。万年Bクラスに甘んじていたチームがここらで優勝となれば、まさに面目一新だが、チームより個人に使ったほうが言…

眼光紙背

四 字 熟 語 眼 光 紙 背 人を見抜く目 眼光は目の光、それが紙の裏まで突き抜ける、すなわち書物や文章の表面の意味だけでなく、その裏側の深い意味や心の部分まで読み通してしまうこと、これを眼光紙背に徹す、または眼光紙背に徹るという。読解力の優秀に…

熟読玩味

四 字 熟 語 熟 読 玩 味 本を読む習慣が薄れたとはいえ、秋の夜長の読書は楽しい。 熟読は疲れるので軽く流し読みする人のほうが最近は多いらしいが、私の学生時代などは、本は熟読玩味すべきものと教えられた。 文章の内容をじっくり考えながら気を入れて…

鎧袖一触

四 字 熟 語 鎧 袖 一 触 がいしゅういっしょく この四字熟語、見たことは無くても聞いたことはあるはず。 スポーツ中継などで、「ガイシュウイッショクまたまた楽勝」といえば、相手を簡単に打ち負かすこと。鎧(よろい)の袖で一触したら弱い相手はたまらず…

虚心坦懐

四 字 熟 語 虚 心 坦 懐 心はどこまで開くか、どこまで無にできるか 虚心は心を虚しくすること、坦懐は気持ちが平静で大らかであること。虚心坦懐とは、心にわだかまりがなく気持ちが素直でさっぱりしている、こんな感じてある。虚心坦懐に話し合おうといえ…

晴耕雨読

四 字 熟 語 晴 耕 雨 読 晴れた日は田畑を耕し、雨の日は読書を楽しむ、これほど自由で優雅な生活があろうか。定年間近のサラリーマンの憧れが、晴耕雨読の第二の人生である。せめて家庭菜園でいい、作物を作って自然に親しみ、まとまった本を読んで心の糧…

遺憾千万

四 字 熟 語 遺 憾 千 万 日常生活でこれを使ったらお笑いぐさ。大げさな上に誠意がない、と顰蹙を買う。公式の場で政治家やお役人などが、多用するのは、原稿に書かれた通りを読むからで、血の通わないセレモニー用語と思っていい。 無念で堪らない、非情に…

酔眼朦朧

四 字 熟 語 酔 眼 朦 朧 お酒を飲み過ぎるとこうなる。酔って目がとろんとして、物がボーッと見える。こういう状態を酔眼朦朧という。私は全く酒が飲めないから酔眼で物を見たことはないが、ほんとに二重三重にダブって見えるらしい。このあたりが最高の酔…

時代錯誤

四 字 熟 語 時 代 錯 誤 他人を批判する時には便利な言葉で、「そりゃ君、時代錯誤だよ」と片付けてしまえば、なんとなくこっちが正論めいてくる。 時代遅れの古い考え、慣習、行動など引っくるめて、時代錯誤というレッテルを貼ってしまうのはいかにも現代…

人跡未踏

四 字 熟 語 人 跡 未 踏 旅行記などの宣伝文に、人跡未踏の秘境にわけいる、なんてコピーがあって胸を躍らす読者もいるのだが、テレビのやらせ番組などが、マスコミの話題を賑わすにつれ、どうも人跡未踏も怪しくなってきた。 今までに人が足を踏み入れた跡…

羊頭狗肉

四 字 熟 語 羊 頭 狗 肉 「羊頭を懸けて狗肉を売る」を省略したのが羊頭狗肉である。羊頭とは羊の頭、看板にはそれを掲げ羊の肉を売ると見せかけて、実は狗(いぬ)の肉を売れば、これはインチキの悪徳商法だ。狗は犬のことだが、中国には犬という文字がなく…

君子豹変

四 字 熟 語 君 子 豹 変 節操もなく考えがころころ変わるような人を君子豹変と責め、変わり身の早い言動でずるく立ち回る要領のいい人を、あいつも君子豹変か、とあきれたりする。だからこれは悪いイメージの四字熟語と思うのが普通だが、本来の意味は正反…

猪突猛進

四 字 熟 語 猪 突 猛 進 猪は後退を知らずただひたすら前進するそうで、人間もあとさきのことを考えずにただまっしぐら目的目標に向かって突っ走ることがある。こういう向こうみずな突進主義を猪突猛進という。性格にもよるが、若いうちは誰にもこの傾向が…

不老長寿

四 字 熟 語 不 老 長 寿 この世で避けて通れぬもの二つ、それは死と税金だとという名言があるが、いつまでも老いずに元気で長生きしたいのは人情の然らしむるところ。古来、不老長寿の妙薬を求めて王侯貴族は苦労した。 私のまわりでも、卒寿、白寿の祝いが…

古色蒼然

四 字 熟 語 古 色 蒼 然 骨董品はこれでいいが、それ以外は人も物も古色蒼然でないほうが好ましい。古色は年月を経て古びた色つや、蒼然は古びたさま、どちらも悪い意味ではないのだが、古色蒼然と形容されたとたんに、どことなく古びていけないのだ、とい…

敗戦の日

敗戦の日に想う。 本日を我が国のマスゴミは、「終戦の日」とか「終戦記念日」と詐称するのを常としますが、歴史的事実は紛れもなく「敗戦」です。 しかしいつまでも、終戦記念日と呼び続けるのは、敗戦でなく終戦と呼ぶ事で、自分達の利益を守っている輩が…

一汁一菜

一 汁 一 菜 『一汁一菜でよいという提案』 土井 善晴著 グラフィック社刊 Y1500- 著者について 土井善晴/料理研究家。1957年、日本の家庭料理の第一人者であった料理研究家・土井勝氏の次男として大阪市に生まれる。スイス、フランスでフランス料理を学び、…

最終回にあたって

昭和のあの頃 郷愁とは、過去の自分に会いにいくこと。 郷愁とは、かつての“純真目線”を取り戻すこと。 郷愁とは、沈みがちな“心を浮かせる浮き袋”。 郷愁とは、この世に1冊しかない“自分だけのアルバム”。 最終回にあたって あの頃、ラジオはみんなで聴く…

アルマイト弁当箱

昭和のあの頃 過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。 それによって、心に喜びを感じさせる。 不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。 その50 アルマイト弁当箱 ちょっと前までは、学校や会社に持っていくお弁当箱の定番と言えばアルミ製のお弁当箱、…

手押しポンプ井戸

昭和のあの頃 過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。 それによって、心に喜びを感じさせる。 不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。 その49 手押しポンプ井戸 手押しポンプ(ておしポンプ)は、手でハンドルを押し下げて水を吸い上げるポンプである…

買い物かご

昭和のあの頃 過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。 それによって、心に喜びを感じさせる。 不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。 その48 買い物かご みなさんのお家では、毎日の食事の材料を何処へ買いに行きますか?多くの人が、スーパーやコン…

バナナの叩き売り

昭和のあの頃 過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。 それによって、心に喜びを感じさせる。 不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。 その47 バナナの叩き売り バナナの叩き売り(バナナのたたきうり)は、かつて露天商、的屋が行う、独特の口上を述…