四 字 熟 語
権 謀 術 数
昔は小説やドラマにこの四字熟語が氾濫していたのに、最近は政財界の一部の出来事にのみ使われるくらいで、日常的にはあまり聞かない。どことなくオーバーで使う本人が照れてしまうのだろうが、もともとは時代劇の悪役イメードが似つかわしい言葉である。
権謀とは臨機応変の謀略のこと、術数も計略、謀(はかりごと)のこと。権謀術数の使い手といったら、何事であれ巧みに人をあざむき謀をめぐらす悪知恵の持ち主、さまざまな計略をめぐらして相手をおとしいれる腹の黒い人物、そんな意味になる。
権謀術策という同義語もある。また、深謀遠慮という言葉もある。遠い先のことまで考えて深い計画をめぐらすこと、時には計略をしかけて罠にかけることもある、そんな意味で、「深謀遠慮、行軍用兵の道」と中国の古書にある。