四 字 熟 語
出 処 進 退
何か失敗や不始末があると、上に立つ者は責任を取らされる。
ぐずぐすしていると、出処進退を明らかにせよ、という声が周りからあがって否応なしに詰め腹を切らされることが少なくない。出処進退とは、世に出て官に仕える、つまり役人になることと、役人をやめ民間に退くこと、これをいう。
転じて、現職にとどまるか辞職するか、態度をはっきりさせること、進退どちらかの身の振り方をきちっと決めること、こんな意味に使われるのが普通だ。「じゃぁ偉い人だけの問題でヒラはこの言葉関係ないね」と思っていると、うっかりミスで出所進退と書いてしまう。出所というと、何にやら刑務所を出てきた様で気分が悪い。
近頃は進退だけのほうが使われて、「進退伺いを出したが、受理されなかった」とか、「いざって時の男の進退は実に難しい」とか使うことが多い様だ。
