河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

論語

論語-10

論語-10 『富』 子曰く、富が人生にとってどうしても手に入れるべきものであるなら、わたしもどんな苦労をしようがそれを求めるだろう。 だが、どうしても手に入れるべきものででないならば、私は好きなことを思いどおりやるだけだ。 『鬼神を敬して、これ…

論語-9

論語-9 『知者は惑わず』 子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れない。 「惑い」「憂え」「おそれ」は、すべて自己の確立がないところから生ずる。孔子は、自己確立の内容を「知」「仁」「勇」においているのである。 『内に省みて疚しからずんば…

論語-8

論語-8 『報酬の問題は二の次』 子曰く、君に事(つか)えては、その事を敬してその食を後にす。 「仕事が先か、報酬が先か」。この問題は、すでに孔子の時代からあったらしい。報酬を先にする門人たちもかなり多かったとみえて、孔子はそれを戒めているわけ…

論語-7

論語-7 『人を知らざるを患う』 子曰く、人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う。 他人が自分を認めてくれるかどうか気にすることはない。それよりも、自分が他人を理解しているどうかを心にかけよう。 『実力を身につけよう』 子曰く、位なきを患…

論語-6

論語-6 『身を殺して仁をなす』 子曰く、志士仁人は生を求めてもって、仁を害することなし。身を殺してもって仁を 成すことあり。 信念に基づいて行動する人、仁を貫こうとする人は、自分の命を守るために仁を捨てる様な真似はしない。それどころか、自分…

論語-5

論語-5 『君子は己に求め、小人は人に求む』 子曰く、君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む。 君子は何事も自分自身に求めようとし、小人は何事も他人に求めようとする。 『認められないと嘆くな』 子曰く、君子は能なきを病う。人は己を知らざるを…

論語-4

論語-4 『朝に道を聞かば』 孔子曰く、「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」 人として生きるべき道が理解できたら、いつ死んでもいい。 『正義感のない勇気は危険』 孔子曰く、「君子は義をもって上となす。君子、勇ありて義なきは乱をなす。小人、勇あ…

論語-3

論語-3 孔子曰く 『尊大と頑固』 孔子曰く、「奢なれば不遜なり。倹なれば固なり。その不遜ならんよりは、むしろ固なれ。」 贅沢な暮らしに慣れると人は次第に尊大となり、慎ましい暮らしをしていると人は次第に頑固になる。尊大になるより頑固になった方…

論語-2

孔子曰く 『知の人・仁の人』 知の人は、水の様に動的な事が好きだし、仁の人は、山の様に静的なものが好きだと言えるだろう。 だから知の人は次々と新しい楽しみを見つけるし、仁の人はゆったりとした心で長生き出来るのだ。 『その位にあらざれば、その政…

論語-1

孔子曰く 『失われた精神』 昔の人には、手に負えない三つの癖があった。だが今は失われつつある様だ。 「狂」、「頑固」、「愚」の三つである。 昔の狂人は、自分の思った事をズバズバ言い、やりたい事をやり通したものだ。だが、今の狂人は、信念もなく暴…