論語-6
『身を殺して仁をなす』
子曰く、志士仁人は生を求めてもって、仁を害することなし。身を殺してもって仁を
成すことあり。
信念に基づいて行動する人、仁を貫こうとする人は、自分の命を守るために仁を捨てる様な真似はしない。それどころか、自分の命を捨てても仁を守るのだ。
『狂人か偏屈者のほうがいい』
子曰く、中行を得てこれと共にせずんば、必ずや狂狷か。狂者は進みて取り、狷者は成 さざる所あり。
出来ることなら調和のとれた穏健な人と交わりたいものだが、さもなければ変な俗物よりも、“狂”とか“狷”(偏屈者)と云われる人と交わりたいものだ。“狂”の人はひたすらにやろうとするし、 “狷”の人はやるべきでない事はけっしてやらない。