四 字 熟 語
直情径行 (ちょくじょうけいこう)
独断専行とニュアンスは似ている。他人の思惑などおかまいなしに自分の感情のおもむくまま単純な行動に走る、これが直情径行である。必ずしもマイナスの生き方とはいえないが、少なくとも大人の世界では敬遠され評価が低くなる。
直情は感情のままにふるまい、思いつきを相手かまわず口に出すことだし、径行は自分の思った通りに直ちに行動することだから、相手にとっては扱いにくい。「彼は直情径行型の人間で憎めない性格だけど、独りよがりで浮き上がっているんだ。もう少し押さえがきいて大人になってくれると、大成するんだが」などと評される。率直さ、飾り気のなさはいいが、感情に走る単純な言動が周りと不協和音を醸し出すのであろう。
しかし、と私が最近しみじみ思うのは、現代の若者は元気がないわりにこのタイプが多いのでは? 過保護に育てられたせいか、自己抑制が効かないし忍耐力もない。そこで直情径行に走りがちで、世間ではこれを軽いノリなどとおだてたりする。