四 字 熟 語
油断大敵 (ゆだんたいてき)
油断を戒めた先人の教訓。油断は大きな失敗のもとだから怖い敵である。
おのおのがた油断めさるな、というわけだ。子供のころ、油断大敵火がぼうぼう、などと遊びの中出もこれは使われていた。まさに油断は人生の大敵で、勝利目前のピッチャーが油断の一球に泣く、剣客も一瞬のスキが油断で斬られる、柔道も相撲も逆転負けは油断が原因かもしれない。
日常の暮らしでも、仕事、試験、事故など、とかく失敗は油断からうまれることは誰しも体験でわかっているにちがいない。昔の母親はだから、「油断しちゃだめよ。心を引き締めて慎重ね」と我が子におせっかいをやいたものだ。
選挙でも、現職の大臣がよく落選する。これも油断が一因だろう。大臣になったので本人も後援者たちも気が緩む、それで墜ちたということになる。
政界の名言に、「火事は最初の三分間、選挙は最後の三分間」。選挙はギリギリまで気を抜くな手を抜くな、という戒めである。