四 字 熟 語
古 色 蒼 然
骨董品はこれでいいが、それ以外は人も物も古色蒼然でないほうが好ましい。
古色は年月を経て古びた色つや、蒼然は古びたさま、どちらも悪い意味ではないのだが、古色蒼然と形容されたとたんに、どことなく古びていけないのだ、という感じになってしまう。いかにも年月を経て古びたものの良さを評価する人も少なくないが、世間一般でこの四字熟語を使うときはマイナスイメージのほうがずっと強い。
「しかし古都の名所旧跡や国宝級の文物にふれ、いかにも古色蒼然たる雰囲気ににしびれたよ。」と感嘆するのも決して間違った使用法ではない。