河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

得手勝手

四 字 熟 語 得手勝手 (えてかって) 「この頃の嫁はみんな得手勝手で困るよ」と年寄りが慨嘆する。 得手とは得意な技、得意な事。得手に帆を上げる、という諺もある。不得手とか苦手とかは、得手の反対語だが、この得手に勝手がつくとガラリ様相が変わって、…

栄枯盛衰

四 字 熟 語 栄枯盛衰 (えいこせいすい) 栄枯盛衰は世の習いとか。人も会社も国も例外ではない。栄えたり衰えたり、繁栄と衰亡は交互にやってくる、これが歴史の流れらしく、この様子を栄枯盛衰という。これは仏教の考えかたと思われるが、経典には生者必滅…

 旧態依然

四 字 熟 語 旧態依然 (きゅうたいいぜん) 旧体依然と書く人も増えてきたが、やはり旧態のほうがイメージが湧く。 昔のまんまの古い状態が長く続いて一向に進歩発展する様子が見られないこと。これが旧態依然である。従って褒めているわけではなく、それじゃ…

直情径行

四 字 熟 語 直情径行 (ちょくじょうけいこう) 独断専行とニュアンスは似ている。他人の思惑などお構いなしに自分の感情のおもむくまま単純な行動に走る、これが直情径行である。必ずしもマイナスの生き方とはいえないが、少なくとも大人の世界では敬遠され…

独断専行

四 字 熟 語 独断専行 (どくだんせんこう) 付和雷同も困るが、これも困る。独断は自分だけの考えや判断で勝手に決めること、専行は自分勝手に自分の思う通りに行動すること。独断専行は自分の判断だけで勝手気ままに行動することをいう。つい独断先行と書き…

付和雷同

四 字 熟 語 付和雷同 (ふわらいどう) 批判と悪口の典型的パターンがこの言葉。「あいつは付和雷同だからダメ」 「付和雷同で大事な一票を入れるな」 「付和雷同型の人間は我が社ではいらん」などなど、全くいいところがない。 自分に確たる信念がなく、主義…

気息奄々

四 字 熟 語 気息奄々 (きそくえんえん) 炎天下で運動すると、もうフラフラになる。猛暑のもと、立ってるだけでもつらい。そんな真夏の季節が近づいてきたが、息がきれ、息も絶え絶えという、今にも死にそうな苦しい状態を、気息奄々という。奄は、おおう、…

軽挙妄動

四 字 熟 語 軽挙妄動 (けいきょもうどう) 軽はずみな行動、軽々しい動作、これが軽挙である。妄動はよく考えもせずみだりに行動すること。これは盲動と書きがちだが、盲と妄はえらい違いだ。そこで軽挙妄動だが、事情や状況を慎重によく考えないでいたずら…

一触即発

四 字 熟 語 一触即発 (いっしょくそくはつ) これはよく使われる四字熟語だ。ちょっと触っただけですぐにドカンと爆発しそうな、危機や危険に直面している状態、これを一触即発という。A国とB国との対立が一触即発の危機だ、なんて表現はかつて盛んに使われ…

先憂後楽

四 字 熟 語 先憂後楽 (せんゆうこうらく) 宋の時代から中国で為政者の心構えとして使われる言葉に、「天下の憂いに先立って憂え、天下の楽しみに後れて楽しむ。」、これが余りにも有名となり、現在でも人の上に立つ者はこうでなくてはいけない、とされる。 …

融通無碍

四 字 熟 語 融通無碍 (ゆうずうむげ) 融通がきくかきかないか、日本ではこれが人物評価をかなり左右し、融通のきく人のほうが重宝がられ、また好感を持たれる。融通のきかない代表は、お役人や教師や老人たちなどが通り相場になっているものの、お役人や教…

国士無双

四 字 熟 語 国士無双 (こくしむそう) 国士は国内で第一級の人物、無双は並ぶ者がないという意味だから、国士無双とは国内に並ぶ者が無いほどの優れた人物ということになる。マージャンの役の一つでもあるから、現代ではむしろそっちのほうで使われて、本来…

判官贔屓

四 字 熟 語 判官贔屓 (ほうがんびいき) 判官はハンガンとも読むので、ハンガンビイキと発音する人が多いが、本来はホウガンビイキ。もっとも最近はハンガンビシキ派のほうが多数とみえ、五月蠅く言わない。判官源義経が薄幸のの悲劇の主人公だったことから…

七転八倒

四 字 熟 語 七転八倒 (しちてんばっとう) 七へん転んで八度倒れる。すなわち苦痛のために転げ回って苦しみ藻掻くさま、これが七転八倒だ。七転は七塡とも書いたが、発音はシチテンまたはシッテン。「胃痛で七転八倒の苦しみを味わったよ」という使い方が普…

我田引水

四 字 熟 語 我田引水 (がでんいんすい) 読んで字のごとし。我が田に水を引くこと。田に水は不可欠だから、たとえ強引な手段であっても水を引き込みたくなるのが人情で、転じて現代の使い方は、もっぱら自分の都合のいいように話したり、物事を運んだり、自…

手練手管

四 字 熟 語 手 練 手 管 (てれんてくだ) シュレンシュカン とふりがなをつける人がたまにいる。ここはあくまでもテレンテクダでないと感じがでない。手練も手管もどちらも人を騙す手段のことで、手を変え品を変え技巧を尽くして人を操り騙すのが手練手管で…

曲学阿世

四 字 熟 語 曲 学 阿 世 (きょくがくあせい) かつてはよく使われた四字熟語だが、最近ではマスコミでも殆ど見かけない。マスコミそのものが曲学阿世の徒に成り下がった証明であろう。曲学は文字通り真理をゆがめ学問を曲げること、阿世は世間におもねるとい…

悲憤慷慨

四 字 熟 語 悲 憤 慷 慨 自らの不平不満を愚痴ったり、ぼやいたりする程度では、とうてい悲憤慷慨とはいえない。世の中の不正や矛盾を憤り嘆く、自分の運命を悲しみ憤る、こういう時は誰しも興奮気味で感情の起伏が激しく、怒鳴ったり泣いたり夜を徹して論…

傍若無人

四 字 熟 語 傍 若 無 人 こういう人は嫌われる。周りの人におかまいなく勝手気まま無遠慮に振る舞うことを傍若無人といい、これじゃはた迷惑、好かれるわけがない。 この四字熟語は、「傍らに人無きがごとし」と読みくだせば意味明瞭となるが、文字にこだわ…

小心翼々

四 字 熟 語 小 心 翼 々 サラリーマン社会には、この手の弱気者が多いと聞くが、果たしてどうだろうか。気が小さくていつもビクビクおどおどしている臆病な男たちをからかって、小心翼々とバカにする。これが普通の使いかただが、本来この言葉は中国古典中…

厚顔無恥

四 字 熟 語 厚 顔 無 恥 無恥を無知と書いちゃ困る。 無恥というのは恥知らずのこと。恥を恥とも思わない図々しい奴のことだ。厚顔は厚かましいこと、厚顔無恥はもはや説明不要、あなたの周りにも必ず居る、厚かましくて無遠慮で恥知らずのハレンチな奴を軽…

依怙贔屓

四 字 熟 語 依 怙 贔 屓 漢字では書きにくいから、えこひいきと平仮名にしてもいい。人間社会につきものの感情で、上の者が下の者に対して公平な扱いを欠き、特に一方の肩をもって引き立ててやること、これが依怙贔屓である。 幼稚園ではさほど目立たないが…

信賞必罰

四 字 熟 語 信 賞 必 罰 中国には古く、「信賞必罰は覇王の資なり」という言葉があって、賞罰は厳格でけじめをつけ厳正な処遇をすることが政治の基本だ、という考えがある。 会社や組織もこの通りで、功績のあった人は必ず賞を与えて褒め、罪を犯したり大失…

品行方正

四 字 熟 語 品 行 方 正 こういう褒め方をされて、嬉しいかどうかは人によって差がある。方正は正しくきちんとしていること。態度、行いともに道徳にかなっているような人を評価して、品行方正というが、昔は文字通りそれが褒め言葉であった。 今はかえって…

不即不離

四 字 熟 語 不 即 不 離 つかず離れず、という関係を不即不離という。二つのものが、つきすぎもしない離れすぎもしない、ほどよい距離の関係を保ちながら、共存すること、これが不即不離である。人付き合いの鉄則はつかず離れずだ、といわれるが、人間はと…

夫唱婦随

四 字 熟 語 夫 唱 婦 随 この美風いかに廃れつつあるとはいえ、部下の若者たちに□唱婦随の出題をしたところ、不唱婦随の答えがいくつかあった。意味を聞いたら、「文句いわずに妻に従うことが夫婦円満の秘訣ってことでしょう?」。これには笑った。 本人がジ…

感慨無量

四 字 熟 語 感 慨 無 量 感無量ともいう。 無量だから、量り知れないほどの、どれだけ深いかどれだけ多いか、言葉では言い尽くせないほどの感銘を感慨無量という。何十年ぶりかで初恋の人に出会ったら、たとえお互いが初老でも、感慨無量だろう。戦争で苦楽…

月下氷人

四 字 熟 語 月 下 氷 人 若者の間ではもう死語だし、日常会話でもあまり使われない。男女の縁を取り持つ人を月下氷人というのだが、仲人、媒酌人といったほうが話が早い。私の若いころ以前は、「社長、ひとつ私のために月下氷人の労をとっていただきたく」…

才子佳人

四 字 熟 語 才 子 佳 人 男女が結婚にふみきる場合、これが才能豊かな将来性のある青年と美しい女性であったら、これはもう申し分ない。このような好一対の男女の取り合わせを、才子佳人という。 結婚披露宴のスピーチでは今なおこの言葉が好まれるようで、…

優柔不断

四 字 熟 語 優 柔 不 断 決断することは、やさしいよう実にむずかしい。つい、ぐずぐずして心を決めかね、我ながら決断力に乏しいと思うことが誰にでも少なからずある。これを優柔不断という。 「あいつは優柔不断で駄目だ」 と他人を決め付ける資格など本…