河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

依怙贔屓


                                  四 字 熟 語


                                       依 怙 贔 屓   


漢字では書きにくいから、えこひいきと平仮名にしてもいい。人間社会につきものの感情で、上の者が下の者に対して公平な扱いを欠き、特に一方の肩をもって引き立ててやること、これが依怙贔屓である。

 

幼稚園ではさほど目立たないが、小学校では凄い。先生が特定の生徒に目をかけ、成績までも特別扱いすることが今でも結構ある。RTAのママたちの話題になることが、少なくないが、クラスの生徒たちがそういう先生を嫌うから、依怙贔屓を目立たないようにやる先生が増えてきた。人間だから好き嫌いは当然で、絶対にやるなと言っても無理だろう。

 

中学、高校、大学と進むに従って、依怙贔屓は影をひそめる。大学院あたりでまた復活するが、私の知るところでは、会社の方が酷い。上司のOLに対する扱いには間違いなく私情がからむ。「それは違う」と私の友人が弁明するのに、「仕事の出来るOLはほんとに可愛いんだ。生意気で怠け者のOLと差をつけてなぜ悪い?」。たしかに一理あるかな、と思うが、これも一種の私情かも。