四 字 熟 語
信 賞 必 罰
中国には古く、「信賞必罰は覇王の資なり」という言葉があって、賞罰は厳格でけじめをつけ厳正な処遇をすることが政治の基本だ、という考えがある。
会社や組織もこの通りで、功績のあった人は必ず賞を与えて褒め、罪を犯したり大失敗をやらかした者に対しては必ず罰を与える、ここのけじめをいいかげんにしてはいけない、これが信賞必罰である。
民主的すぎて誰にもボーナスで差をつけない会社があったら、たぶん潰れるだろう。それくらい信賞必罰は社員の士気を左右するのだ。中国二千年の伝統が今に生きているというべきか。ビジネス社会の常識に、論功行賞という言葉もある。これは功をを論じて賞を行うと読めるが、功績の大小、内容などをよく論じて価値判断し、それに相応しい賞を下の者に与えること、いわばご褒美だ。
これも社員などの士気に大きくかかわるが、しょせん人間の決めること、私情がからんでなかなか公平というわけにはいかなくて不平不満がつきものである。