四 字 熟 語
厚 顔 無 恥
無恥を無知と書いちゃ困る。
無恥というのは恥知らずのこと。恥を恥とも思わない図々しい奴のことだ。厚顔は厚かましいこと、厚顔無恥はもはや説明不要、あなたの周りにも必ず居る、厚かましくて無遠慮で恥知らずのハレンチな奴を軽蔑して言う言葉。
悪徳商法のセールスマンの仲には、こういう奴が少なくないと聞く。どちらにせよ、褒める感じはひとカケラもない悪いイメージの表現だから、気に入らない奴に向かってぶつける時には便利だが、自分も何処かで厚顔無恥と言われているかもわからないので要注意である。
コーガンについては面白い話がある。かなり有名な女性キャスターが雑誌社に渡した原稿の中で、「政治家の紅顔無恥にはあきれました」と書いた。編集者は訂正していいものかどうか迷ったあげく、プライドの高い彼女が傷つくと思ってそのままにしておいた。
槍玉にあげられた政治家のほうは、キャスター女史の“厚顔無恥”ぶりに喝采を贈った。
まぁ、“睾丸”と書かなかったのは残念ではあるが。