四 字 熟 語
軽挙妄動 (けいきょもうどう)
軽はずみな行動、軽々しい動作、これが軽挙である。妄動はよく考えもせずみだりに行動すること。これは盲動と書きがちだが、盲と妄はえらい違いだ。そこで軽挙妄動だが、事情や状況を慎重によく考えないでいたずらに行動し、軽はずみで向こう見ずな行動で破綻を招く、そんな好ましからざる場面で必ず批判の言葉として登場する。
「ダメだよ君、軽挙妄動を戒めたまえ」とお叱りがとぶ。若い時分はいざ知らず、いまだにこの傾向がある私なんぞ、そのたびに後悔と反省の連続だ。ただ軽挙妄動が必ずしも失敗ばかりでなく、時にマグレあたりすることもあるだけに、軽挙妄動を否定しきれない面もある。性格だからしようがないかな、と思うことにしている。
この反対が熟慮断行だが、事前によく検討し慎重にじっくり考えた上で断固、ことにあたること。熟慮しすぎて優柔不断になってはいけないので、断行は実にむずかしい。
私に言わせれば、軽挙妄動も熟慮断行も五十歩百歩、結婚がいい例であるが。