河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

2023-01-01から1年間の記事一覧

判官贔屓

四 字 熟 語 判官贔屓 (ほうがんびいき) 判官はハンガンとも読むので、ハンガンビイキと発音する人が多いが、本来はホウガンビイキ。もっとも最近はハンガンビシキ派のほうが多数とみえ、五月蠅く言わない。判官源義経が薄幸のの悲劇の主人公だったことから…

七転八倒

四 字 熟 語 七転八倒 (しちてんばっとう) 七へん転んで八度倒れる。すなわち苦痛のために転げ回って苦しみ藻掻くさま、これが七転八倒だ。七転は七塡とも書いたが、発音はシチテンまたはシッテン。「胃痛で七転八倒の苦しみを味わったよ」という使い方が普…

我田引水

四 字 熟 語 我田引水 (がでんいんすい) 読んで字のごとし。我が田に水を引くこと。田に水は不可欠だから、たとえ強引な手段であっても水を引き込みたくなるのが人情で、転じて現代の使い方は、もっぱら自分の都合のいいように話したり、物事を運んだり、自…

手練手管

四 字 熟 語 手 練 手 管 (てれんてくだ) シュレンシュカン とふりがなをつける人がたまにいる。ここはあくまでもテレンテクダでないと感じがでない。手練も手管もどちらも人を騙す手段のことで、手を変え品を変え技巧を尽くして人を操り騙すのが手練手管で…

曲学阿世

四 字 熟 語 曲 学 阿 世 (きょくがくあせい) かつてはよく使われた四字熟語だが、最近ではマスコミでも殆ど見かけない。マスコミそのものが曲学阿世の徒に成り下がった証明であろう。曲学は文字通り真理をゆがめ学問を曲げること、阿世は世間におもねるとい…

悲憤慷慨

四 字 熟 語 悲 憤 慷 慨 自らの不平不満を愚痴ったり、ぼやいたりする程度では、とうてい悲憤慷慨とはいえない。世の中の不正や矛盾を憤り嘆く、自分の運命を悲しみ憤る、こういう時は誰しも興奮気味で感情の起伏が激しく、怒鳴ったり泣いたり夜を徹して論…

傍若無人

四 字 熟 語 傍 若 無 人 こういう人は嫌われる。周りの人におかまいなく勝手気まま無遠慮に振る舞うことを傍若無人といい、これじゃはた迷惑、好かれるわけがない。 この四字熟語は、「傍らに人無きがごとし」と読みくだせば意味明瞭となるが、文字にこだわ…

小心翼々

四 字 熟 語 小 心 翼 々 サラリーマン社会には、この手の弱気者が多いと聞くが、果たしてどうだろうか。気が小さくていつもビクビクおどおどしている臆病な男たちをからかって、小心翼々とバカにする。これが普通の使いかただが、本来この言葉は中国古典中…

厚顔無恥

四 字 熟 語 厚 顔 無 恥 無恥を無知と書いちゃ困る。 無恥というのは恥知らずのこと。恥を恥とも思わない図々しい奴のことだ。厚顔は厚かましいこと、厚顔無恥はもはや説明不要、あなたの周りにも必ず居る、厚かましくて無遠慮で恥知らずのハレンチな奴を軽…

依怙贔屓

四 字 熟 語 依 怙 贔 屓 漢字では書きにくいから、えこひいきと平仮名にしてもいい。人間社会につきものの感情で、上の者が下の者に対して公平な扱いを欠き、特に一方の肩をもって引き立ててやること、これが依怙贔屓である。 幼稚園ではさほど目立たないが…

信賞必罰

四 字 熟 語 信 賞 必 罰 中国には古く、「信賞必罰は覇王の資なり」という言葉があって、賞罰は厳格でけじめをつけ厳正な処遇をすることが政治の基本だ、という考えがある。 会社や組織もこの通りで、功績のあった人は必ず賞を与えて褒め、罪を犯したり大失…

品行方正

四 字 熟 語 品 行 方 正 こういう褒め方をされて、嬉しいかどうかは人によって差がある。方正は正しくきちんとしていること。態度、行いともに道徳にかなっているような人を評価して、品行方正というが、昔は文字通りそれが褒め言葉であった。 今はかえって…

不即不離

四 字 熟 語 不 即 不 離 つかず離れず、という関係を不即不離という。二つのものが、つきすぎもしない離れすぎもしない、ほどよい距離の関係を保ちながら、共存すること、これが不即不離である。人付き合いの鉄則はつかず離れずだ、といわれるが、人間はと…