昭和のあの頃
過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。
それによって、心に喜びを感じさせる。
不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。
その24 あやとり
みなさん、子どもの頃はどのような遊びをしていましたか?
小さい頃、あやとりをしたことがある方は多いかと思います。
女の子の遊びというイメージが強いかもしれないですが、幼稚園ではカリキュラムとしてあやとりを取り入れているところもあるほどメジャーな昔遊びです。
あやとりはどんな遊びか知っていても、その奥深いルーツや地域ごとの特徴などを知っている人は少ないのではないでしょうか。
あやとりは日本の昔ながらの遊びとして親しまれてきましたが、実は世界中で遊ばれている万国共通の遊びなのです。そんなあやとりのルーツは残念ながら正確に判明していないのですが、「糸があればできる」という手軽さと、「糸を指に絡めてさまざまな形を作ることができる」という特徴から、各地で自然発生的に誕生したと考えられているのだとか。
日本でもいつ頃からあやとりが遊ばれていたのか、詳しいことは判明していません。
しかし、江戸時代にはあやとりをしている記録が残っています。
例えば、歌川広重の浮世絵「風流おさな遊び」ではあやとりで遊んでいる二人の女の子が描かれていますし、井原西鶴の「諸艶大鑑」には絲どりの記述があるのです。
つまり、日本でも江戸時代にはすでにあやとりが子どもたちの遊びとして定着していたのですね。
あやとりの嬉しい効果
①手先の器用さが養われる ②集中力が身につく ③記憶力が良くなる
④達成感が生まれる ⑤親子の触れ合いの時間が生まれる