河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

難行苦行

 
                                    四字熟語


                        難行苦行 (なんぎょうくぎょう)


私もつい難業苦業と書く事がある。 これは業でなく行でなくてはいけない。元々仏教からきた四字熟語で、法華経にこの四字がある。多くの困難に耐えながら行う辛く苦しい仏道の修行を、難行苦行という。転じて、非常な苦労、ひどく苦しい修行のこと。

 

難行苦行のすえやっと登頂に成功した」とか、「父亡きあと母は女手ひとつで我々三人の兄姉を育ててくれました。さぞかし難行苦行の連続だったと思います」などという使い方を多く見かける。

 

難のつく四字熟語ではほかに、難中之難というのもある。至難の業という言葉に近い意味で、色々と難しいことがある中で飛び抜けて難しいこと、これを難中之難という。これも仏教の経典に出てくる。七難八苦という古い表現をご存知だろうか。この世のありとあらゆる苦しみ全部という意味で、「我に七難八苦をあたえたまえ」と祈った武将が昔いたと聞くが、現代人は一難一苦でけっこうと遠慮したくなる。
それでも一難去ってまた一難、これが人生というものだ。