河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

二十四節気「春分」


                二十四節気春分

 

 

3月20日春分の日で、二十四節気春分に入ります。
春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に昼の時間が少しずつのびていきます。春分の日を中日とした7日間が春彼岸で、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、春めいた日が多くなっていきます。

 

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この時期に咲く花のひとつに牡丹があります。大きくて華やかな牡丹の花は、春の日差しの中でひときわ印象的ですね。この牡丹の花にちなんで名づけられた「牡丹餅(ぼたもち)」は、春彼岸の食べものとしても親しまれています。お彼岸の食べものといえば「おはぎ」もありますが、ぼたもちとおはぎは基本的に同じ和菓子で、季節によって呼び分けるようになったそう。季節感を大事にする日本の文化を感じますね。

 

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因みに「牡丹餅」と「御萩」の違いは

・春に咲く牡丹の花にちなみ、春は「ぼたもち」といい、「牡丹餅」と書きます。
・牡丹は大きくて丸い花。そこで「ぼたもち」は大きめで丸い形に作ります。
・材料となる小豆は秋に収穫されるので、冬を越した春は、固くなった小豆の皮を取って こしあんにして使っていました。だから「ぼたもち」はこしあん

 

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・秋は萩の花にちなんで「おはぎ」といい、「御萩」と書きます。
・萩は小さくてやや細長い花。そこで「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります。
・材料となる小豆は秋に収穫されます。とれたての小豆が使える秋は、皮ごと使った粒あ んを使っていました。だから「おはぎ」は粒あん

現在は、こうした違いにこだわらないものが多くなりましたが、本来は春と秋で区別していたのです。

 

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