河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

「鏡開き」


      「鏡開き」で無病息災。
             「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは?

 

1月11日は「鏡開き」
お正月に年神様に供えた鏡餅を下げて食べ、無病息災を願う行事です。
15日などに行う地域もありますが、これは松の内を何日までとするかによって違うようです。松の内を1月7日までとする地方では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多いようです。

鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、刃物を使うのは切腹を連想させ禁物でした。木槌などを使って割るのですが、「割る」というのも縁起が悪いので、末広がりで縁起の良い「開く」を使って「鏡開き」となりました

 

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■関東と関西で違うおしることぜんざい

ややこしいことに、おしることぜんざいの区別のしかたは、関西と関東では違います。
まず、関東では汁気があれば「おしるこ」で、粒餡でもこし餡でも「おしるこ」です。
おしるこの中でもこし餡を使ったものを「御膳汁粉」、粒餡を使ったものを「田舎汁粉」などと呼ぶこともあります。「ぜんざい」は汁気がない餡にお餅や白玉を添えたものになります。ちなみに、関東では角餅を使うことが多いです。

関西は、粒餡で汁気のあるものが「ぜんざい」、こし餡で汁気があるものが「おしるこ」とされています。汁気のない粒餡の場合は「亀山」などと呼びます。そして、関西では丸餅を使うことが多いです。

 

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この分類でいうと、粒餡で汁気がある場合、関東では「おしるこ」または「田舎汁粉」、関西では「ぜんざい」と呼ぶことになりますね。