五剣山 八栗寺
一つの峰を剣と呼んで、山上に5つの大きな峰が存在するためこの名前がついた。また、地元では八栗山(やくりさん)とも呼ばれる。 これらの剣の山頂にはいくつもの祠が点在し、四ノ剣の中腹には岩窟があり修行場となってる。
八栗寺は、四国八十八箇所の第八十五番札所で、山号が五剣山である。
四国第八十五番霊場とともに、歓喜天霊場として知られ、木食以空が東福門院から賜った伝・弘法大師作の歓喜天が祀られていて「八栗の聖天さん」と呼ばれている。寺伝によれば空海(弘法大師)がここで虚空蔵求聞持法を修めた際、五本の剣が天から降り蔵王権現が現れて、この地が霊地であることを告げた。空海は降ってきた剣を中獄に埋め、岩盤に丈六の大日如来の像を刻んで山の鎮護とし、五剣山と名づけ天長6年(829年)開基したという。
歩き遍路は山門から入って正面に本堂、その手前左に納経所、右にずーと進んでいくと大師堂があり、その向こうに多宝塔があります。ケーブルカー利用は、ケーブル山上駅を出て進み左に曲がり道なりに行くと多宝塔、大師堂、さらに参道を行くと正面に聖天堂があり、その左が納経所で、右上に本堂があります。
また山麓では日本三大花崗岩として有名な庵治石が採石され、墓石などの高級石材として加工されている。