香山ラベンダーの丘「ポピーフェスタ」
広島県世羅郡世羅町別迫の「香山ラベンダーの丘」です。
50万株のアイスランドポピーが標高500mの広大な丘を埋め尽くし、おとぎ話の世界に迷い込んだような風景を楽しめます。
ここは、ハーブやブルーベリーの摘みとり体験のできる観光農園で、春はポピー、夏はラベンダー、秋はコスモスと四季を通じて楽しめます。
雑節「八十八夜」
5月の和風月名は「皐月(さつき)」。
田植えが始まる頃なので、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったといわれます。皐月や早苗の「さ」には稲や田んぼという意味があります。
また、立春から数えて88日目は雑節の一つ「八十八夜」で、今年は5月1日にあたります。「八十八夜の別れ霜」とは、この時期の遅霜を警戒した言葉ですが、八十八夜が過ぎれば、気候も安定することから、農家ではこの頃から本格的に農作業にとりかかりました。
そして、八十八夜といえば茶摘み。新茶も出まわる頃です。
お茶の葉は、摘んでも再び新しい芽が出ますので、1年に数回の茶摘みが行われます。南北に細長い日本列島では、茶摘みに適した時期は若干違いますが、「新茶」「一番茶」と呼ばれるのは、おおむね4月中旬~5月中旬の八十八夜の頃に摘まれたもの。「二番茶」は6月中旬~7月中旬頃、「三番茶」は7月上旬~8月上旬頃、9月以降に摘まれたものは「四番茶」「秋冬番茶」と呼ばれますが、地域や茶の種類によって、茶摘みが行われる回数は違います。
昔から八十八夜に摘まれた新茶を飲むと長生きするといわれていますが、実際、新茶は成分的にも優れているので、理にかなっているそうです。
ペットボトルのお茶もたくさんありますが、新茶のおいしいこの時期、ぜひ急須で淹れて味わってみてはいかがでしょうか。もうすぐ端午の節供ですから、柏餅などと一緒に味わうのも良いですね。
百花の王、牡丹の咲き誇る頃
4月29日は「昭和の日」。2007年に祝日法により『激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす』という趣旨で「昭和の日」と制定されました。
また、七十二候では「牡丹華(ぼたんはなさく)」になります。花々が咲き乱れる中、「百花の王」といわれる牡丹の花が開花する頃。華やかなその姿で、美人の例えにもなっています。「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉です。
■立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
・立てば芍薬
芍薬は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせます。その香りもたおやかなので、姿も香りも、まさにすらっとした美しい女性そのものといえます。フランスでは、しなやかでさわやかな香りのするワインを「芍薬のような香り」というそうです。
・座れば牡丹
牡丹も芍薬も同じボタン科なので、花自体はよく似ていますが、芍薬は花で牡丹は木です。その違いから、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで座っているかのように見え、鑑賞するときも座って鑑賞したほうがきれいに見えるのです。
中国では花の王と呼ばれ、華やかさの象徴とされています。
・歩く姿は百合の花
百合は、しなやかな茎の先にややうつむき加減に花が咲くので、風を受けて揺れる様子を女性が優美に歩く姿に例えています。
その甘い香りは香水としても人気があります。
さらにこの3つの花はリレーするかのように順番に咲いていきます。
牡丹は4月末から5月の初め、芍薬が5月中旬から6月末、そして百合が6月から8月。それは座っていた美人が、すっと立ち上がり、歩き出すという流れそのものです。
容姿だけでなく、立ち居振舞いも美しい、そんな美人を表しているようです。
フラワーパーク世羅ふじ園
『4月下旬より牡丹桜・パンジー・リビングストンデージー・石楠花・つつじ・チューリップ・菜の花・ポピー等が開花し、5月上旬からは園にふじの花が咲き誇ります。 時間を忘れるひと時を過ごしてみてはいかがですか?』とのHPを見て初めて訪れました。
流石に「ふじの花」は咲いていませんでしたが、曲がりくねった古木が沢山あり、開花時の素晴らしさが偲ばれました。しかし同園の奥にある「フラワーパーク」では、八重桜(牡丹桜)と御衣黄桜が満開でした。よく手入れされた園内で「桜のトンネル」も満喫することが出来ました。
『八重桜(牡丹桜)』
ポンポンのようにたくさんの花びらをつける八重桜(牡丹桜) 、「豊かな教養」「善良な教育」という花言葉は、幾重にも重なった花びらに、積み重ねられた知識や知恵をなぞらえたものといわれています。
『御衣黄桜』
御衣黄(ギョイコウ)は、淡い緑色の花を咲かせます。花の色は、黄緑色から黄色に変化し、満開のときには中心部が筋状に紅色になります。名前は、花の色を貴族の装束のそれに喩えたもの。 御衣黄桜の花言葉は、『永遠の愛』『優美』『心の平安』『精神美』。控えめで気品のある花のイメージにぴったりの花言葉です。落ち着いたグリーンの花びらは、心の平安や優美など落ち着いた花言葉がよく似合いますよね。
「世羅ふじ園は、広島県の世羅郡世羅町にある「ふじ」の花をメインにした観光農園です。5月上旬からは、園内に広がる藤棚いっぱいに薄紫色のきれいなふじの花が咲きこぼれます。ふじの一番の見ごろは5月の連休後半あたりからで、園内に1200本あるといわれるふじの木に一斉に花開いた光景は圧巻です。」との由。
是非訪れたいと決意した次第です。