河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

赤チン


                                     昭和のあの頃


                     過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。
                        それによって、心に喜びを感じさせる。
                        不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。


                           その17   赤チン

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赤チンとは、

マーキュロクロム液は暗赤褐色の液体であり、赤チン(あかチン)の通称で知られている。これは「赤いヨードチンキ」の意味で、同じ殺菌・消毒の目的で使われる希ヨードチンキが茶色なのに対して本品の色が赤いことからつけられた。ただしマーキュロクロム液は水溶液であり、「生薬をエタノールに浸したもの」を指すチンキ剤ではない。

 

マーキュロクロム液は、メルブロミン(merbromin)の水溶液(メルブロミン液)の商品名であり、皮膚・キズの殺菌・消毒に用いられる局所殺菌剤である。メルブロミンは有機水銀二ナトリウム塩化合物であり、フルオレセイン骨格を有する。

 

メルブロミンは局所殺菌剤としての用途が最も良く知られている。傷に処置した場合、皮膚は鮮やかな赤色に染まる。メルブロミンはその「異常な価格の安さ」のため、特に発展途上国では未だに重要な殺菌薬である。

 

「赤チン」は傷口に塗ると赤色になることから「赤チン」の愛称で長年、親しまれてきた「マーキュロクロム液」と呼ばれる消毒液です。昭和の時代には各家庭や学校に常備薬として置かれ広く使われてきました。

 

「赤チン」は原材料を製造する過程で水銀を含んだ廃液が出ることから原材料の国内生産は1970年代に中止されました。このため最大でおよそ100社あった製造会社は減少して、2020年から「赤チン」の製造が法律で規制されることになり、生産を終えることになりました。