河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

成人式


            成人式の晴れ姿「振り袖」の袖はなぜ長い?

 


令和2年は1月13日が成人の日(1月の第2月曜日)にあたります。
新成人の皆さま、ご家族の皆さま、おめでとうございます!成人式は「冠婚葬祭」ということばの「冠」にあたり、「元服」の儀式に由来します。もともとは小正月である1月15日に行われていました。

 

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自治体の行事である「成人式」は、地域によって開催時期はいろいろで、帰省で人が集まりやすいお正月やお盆に実施するところも多いですが、成人の日に実施する自治体では、華やかな振り袖姿の女性たちがたくさん見られることでしょう。でも、普段着物を着慣れないうえに長い袖に四苦八苦している女性もいますね。なぜあんなに袖が長いのでしょう。

 

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実は振り袖のルーツは飛鳥時代にさかのぼるといわれています。「振る」という動作には神様を呼び寄せる、厄を払うなどの呪術的な力があるとされ、「魂振り(たまふり)」(神様の魂を揺さぶること)と呼ばれていました。やがて、人に対しても思いや願いを伝えるために袖を振るようになり、若い女性は良縁を得るために袖を振り、その効果がより高まるようにと、袖が長くなっていったそうです。振り袖には婚活パワーを高めるという意味があったのですね!?

 

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さて、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正が成立し、2022年4月1日から施行されます。成人式については自治体の判断にゆだねられておりますが、現行通りと決定した自治体が増えているようです。