河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

杓子定規


                                    四 字 熟 語


                                           杓 子 定 規 


杓子と定規のことではなく、曲がった杓子の柄をきっちりした定規の代用にしても、基準が正しくない以上それで物事をはかっても無意味だというのが本来の使い方で、転じて同じ基準や形式、考えで全ての物事を決めようとする融通のなさ、形式主義、応用のきかないこと、これを杓子定規という。

 

校則とかお役所仕事にこの傾向があるし、世代間にも、大人たちの杓子定規のやりかたを我々に押しつけるとは何事だ、という対立が根深い。新旧、老若、上下などの関係には永遠にこの問題がつきまとう、どっちが杓子でどっちが定規かはこの際問うまい。

 

最近若い人の会話で、「あいつは杓子定規で面白味のない人間だ」という使い方も聞く。融通のきかない堅物をけなした表現だが、杓子定規の代わりに四角四面という言葉もある。真面目すぎて堅苦しくて柔軟性のない人間のことだ。「ウチの課長はいつも四角四面だから、つきあいにくい」などと若い部下たちに言われぬ様、上役諸氏は頭もハートももっと柔らかくしたほうがいいかも?