河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

玉石混淆


                                  四 字 熟 語


                                      玉 石 混 淆 


混淆は書きにくいので最近は混交と書いても間違いではない。良いもの、優れたもの、すなわち玉と、悪いもの、つまらないもの、すなわち石とが入り混じった状態を玉石混淆といい、玉石を人間にあてはめ、賢者と愚者、いい人材と駄目な連中とがごちゃまぜになっている様子を文章でも会話でもしばしばこの様に表現する。

 

玉石が混淆しずきると、善し悪しの区別がつかないので、「今年の新人たちは玉石混淆でなく玉石混乱で抜擢しにくいなあ」などというセリフが上役の口から出る。自分が玉だと自負する人はその輝きを増加させ、石かもしれない不安があるなら石を磨いて玉に化ける努力をするしかあるまい。

 

昔の親は子の立身出世を望んだ。成功して社会的に高い地位につき、世間的な名声を博し収入も多く、この願い、親が望むほど子はこだわっていない。落ちこぼれはイヤだし金も欲しいが、立身出世はそこそこでいい人よりワンランク上が気分がいい、この程度である。石は駄目だか、玉まで達しない中位がいい、ということか。