四 字 熟 語
佳 人 薄 命
美人のモノサシも時代とともに変わってきたが、美人が必ずしも薄命でないのも世の常だ。佳人薄命の佳人はいわゆる美人のこと。美人は生まれつき不幸で病弱で短命だから真の幸福はつかめない、というのが表の意味で、裏には、だから美人でないほうが幸福だ、この慰めと美人へのひがみ、ねたみが厳然としてある。
美人が薄命でなくなった現在、この四字熟語もすたれる運命にある、と言えるだろう。
それにしても、男はどちらかといえば美人好みだし、女性はおしなべて美人に白い目を向ける。お高い、澄ましてる、いじわる、扱いにくい、どれも一部はあたっていようが、不美人だって似たようなものだから、男はやはり美人に目が行く。いかに悪口と批判にさらされても美人はやっばり得である。
その証拠にテレビのキャスターやアナウンサーはみな美形ではないか。しかし性格の悪そうな連中が目立つ。せめて不美人派の立場でイッパツかましてやりましょう。
美人薄情、ブス不滅、と。