昭和のあの頃
過ぎ去った遠い日々に、思いを馳せる。
それによって、心に喜びを感じさせる。
不安なコロナ時代、良かったことを考えながら。
その21 火の用心
「火の用心」という言葉が使われた古い記録としては、徳川家康の家来である本多作佐衛門が家族へ送った短い手紙が広く知られている。手紙の本文は次のとおり。
『 一筆啓上 火の用心 おせん泣かすな 馬肥やせ』
この手紙は、1575年の長篠の戦いにおいて、戦場の本多作佐衛門が浜松城にいる家族へあてたもの。
【代表的な掛け声】
「火の用心」の夜回りの掛け声をいくつかまとめてみたい。掛け声がなく、拍子木を打つだけの地域もあるだろう。
『火の用心 マッチ一本 火事の元』 『戸締り用心 火の用心』
『秋刀魚(さんま)は焼いても 家焼くな』 『焼肉焼いても 家焼くな』
【拍子木の音がうるさい?騒音問題に発展】
現代における「火の用心」の夜回りでは、地元の消防団が夜の9時頃にカチン!カチン!と鳴らす拍子木の音が、近所迷惑・騒音問題としてトラブルに発展する事がある。
我が日本が誇る伝統文化が、反日クレーマーの標的にされるとは…………(泣)。