河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

こんにゃく橋


神山町こんにゃく橋

 


写真は、徳島県名西郡神山町神領に架かっている「こんにゃく橋」です。
洪水で流されても良いようにロープを結んだだけの一枚板の橋、渡るとフワフワプニョプニョ、まるでこんにゃくと云うことで、通称こんにゃく橋。自然に逆らわないスタイルが示唆に富んでいますね。

 

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我が徳島県は、水には恵まれており「橋」も数多く架かっています。中でも「祖谷のかずら橋」「吉野川の潜水橋」は有名ですが、今回ご紹介するのは「一枚板のこんにゃく橋」です。「四国三郎吉野川」の支流「鮎喰川(あくいがわ)」の上流、名西郡神山町神領の生活橋です。

 

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以前には、ちゃんとした橋が架かっていたそうですが、洪水で流され橋桁しか残っておらず、乏しい町予算で架け替えてもまた流される、それなら橋桁だけを再利用しようと「一枚板」を架けただけの「エコ橋」としたそうです。これを渡るには、勇気と慎重さを必要としましたが、地元の猛者達は、自転車に乗って通行すると聞き、人間の逞しさに感服した次第です。

 

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「自然保護活動」をお題目とする市民団体は数多くありますが、自分達はクルマ社会にどっぷり浸りながら、自己満足で自然保護を叫んでいるに過ぎません。例え不自由でも、コンクリートやクルマから脱却し、自分の足で歩き生活しているココの様な田舎の住民こそ「自然保護活動」を実践しているのではないでしょうか? 残念ながら小生には未だその覚悟はありませんが、深く考えさせられた一時でした。

 

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皆さんにも、この「こんにゃく橋」を渡る事をお薦めしますが、水位が低い時が安全ですねぇ。

 

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