河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

「土用」


          雑節、夏の「土用」。夏バテ防止の知恵と土用干し

 

昨日から雑節の夏の「土用」に入りました。土用とは、立春立夏立秋立冬前の18日間(または19日間)のことを指します。季節の変わり目に土用があり、昔はさまざまな禁忌や風習がありましたが、夏の土用は梅雨明けと重なることが多いために重要視され、土用といえば夏の土用を指すことが多くなりました。これは、高温多湿な日本ならではの暮らしの知恵といえるでしょう。

  

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土用の期間にめぐってくる丑の日が土用の丑の日」で、今年は7月21日と8月2日の2度あり、1度目は「一の丑」、2度目は「二の丑」と呼ばれます。土用の丑の日には鰻やうどん、梅干しなどの「う」のつく食べ物を食べるとか、薬草を入れた「丑湯」に入るなど、夏バテ防止のための風習が残っています。
江戸時代には桃の葉を入れた桃湯を丑湯としていたそうです。蒸し暑い日には、ついシャワーだけで済ましがちですが、お気に入りの入浴剤を入れてゆっくり湯船につかって疲れをとるのもおすすめです。

 

 

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 夏の土用は梅雨明けと重なるため、大切なものを風に当てて湿気をとる「土用の虫干し」が行われていました。昔は着物や履物だけでなく、掛け軸や書物も虫干ししていました。
また、晴れた日が3日続くようなら、梅干しの土用干しです。