「立春」から一年のスタート。
「立春大吉」で厄よけのおまじない
2月4日は二十四節気の最初の節気「立春(りっしゅん)」で、春の始まりです!
旧暦では立春近くに正月がめぐってきたので、一年のスタートの時。そのため、冬の寒い時季の正月に「迎春」「新春」などのことばが使われるのです。「八十八夜」「二百十日」などの雑節も、立春が起点になっています。
立春の早朝、禅寺では厄よけのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。この文字は縦書きにすると左右対称になることから、縁起が良く、一年間災難にあわないというおまじないになりました。厄よけとして「立春大吉」の紙札を貼る家もあります。
また、七十二候では「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」になります。「東風(こち)」とは春風を表す代名詞で、春の風が川や湖の氷を解かし始める頃だという意味です。ただ、春はやさしいそよ風ばかりではありません。立春から春分の間に初めて吹く強い南風を「春一番」といいます。気象庁では風速8m以上の風が吹き、前日より気温が上がった時にこの名を使います。