河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

「若草山焼き」

        
          奈良「若草山焼き」は冬の風物詩

 


毎年1月の第4土曜日に、奈良公園内で「若草山焼き」が行われます。

 

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若草山とは、全面芝生に覆われた丘が3つ連なったなだらかな山で、奈良公園の名物でもある鹿も見られます。頂上には鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)という大きな前方後円墳があります。「若草山焼き」の起源は、この鶯塚古墳に眠る霊魂を鎮めるための祭礼として、江戸時代末期ごろに若草山に隣接する東大寺興福寺奈良奉行所が立会いの下、山焼きをするようになったなど諸説あります。

 

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若草山焼き」が夜に行われるようになったのは明治の頃からで、現在は若草山焼きの前に「奈良礼讃大花火」が行われます。若草山の一重目山頂から数百発の花火が打ち上げられ、その後一斉に若草山に火が点けられます。若草山焼きの火は春日大社・春日の大とんどで採火された御神火を移したものです。
冬の花火も珍しく美しいものですが、その後、夜空を赤く染めて燃え上がる炎に包まれた若草山の姿も壮観です。