河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

「さつまいも」


          二十四節気寒露」。
             秋の味覚「さつまいも」を楽しむ


10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露が降りる頃という意味です。今年は10月になっても30℃を超える日があったりして、なかなか涼しくなりませんが、朝晩はひんやりと冷え込むようになってきましたね。

 

 

f:id:bkawahara:20191008110139j:plain

 

 

さて、秋らしい涼しさは今ひとつですが、秋の味覚で季節を感じてみるのはいかがでしょうか。なかでも、さつまいもは子どもからお年寄りまで人気の食材。ふかしいもにしたり、天ぷらにしたり、スイートポテトも人気ですね。シンプルに一番おいしくいただくなら、やはり焼きいもですね。

さつまいもの食文化が花開いたのは江戸時代。京都に焼きいも屋さんが登場し、焼いたさつまいもが栗の味に似ていたので「栗(9里)にはやや及びませんが」という洒落で「八里半」と名付けました。その後、焼きいもは江戸に伝わり、小石川の焼きいも屋さんが「栗(9里)より(プラス4里)うまい13里」と洒落て「十三里」の看板を掲げました。これが江戸っ子にウケて大ヒット商品となり、「さつまいも=十三里」が定着しました

さつまいもの旬は9月~11月ですが、実は、さつまいもには旬が2回あります。収穫したての9月~11月だけでなく、収穫の後2ヶ月ほど貯蔵して、水分を飛ばすと甘さが増して、さらにおいしくなるからです。ずんぐりと太く、皮につやがあって色が濃く、実のよくしまったものが良質です。

小生の地元・徳島には全国に誇る「なると金時」があり、秋の味覚を堪能しています。