「山の日」に想う。
剣山（つるぎさん）での修行
剣山（つるぎさん）は徳島県三好市東祖谷、美馬市木屋平、那賀郡那賀町木沢の間に位置する標高1,955mの山で、徳島県の最高峰である。日本百名山の一つに選定され、徳島県では県のシンボルとされている。また、修験道の山として古くから知られ、山頂近くには「行場」と呼ばれる修行用の難所がある。山岳信仰の対象とされ、剣神社、大剣神社、龍光寺、円福寺などがある。
亡き両親が、元山〇組の中堅幹部(その当時はカタギ)で修験道の「先達」を務めていたオヤジと友達で、亡き母が出来の悪い息子(小生)を真面目にする為に剣山での修行に参加すると言い出し、元ヤクザのオヤジと小生も仲が良かったこともあり「お前も来い」と言われ運転手兼母の付き添いとして参加したのを懐かしく思い出しています。
まず、麓の「垢離取り」という川で滝に打たれることからスタートしました。４月末の山開きの日でしたが、滝の水は氷かと思う程の冷たさで急いで出ようとした処、オヤジから「六根清浄」を唱えたら寒くないと怒鳴られました。その後も「六根清浄」を唱えながら各行場を回りましたが、終いにはヤケクソで頑張ったものです。
修行が終わり下山してから、元ヤクザの「先達」から「一皮むけて人間が大きくなっただろう。解脱して欲と煩悩を捨てさっただろう。」と言われましたが、「疲れただけで何も変わらん。早速今夜から肉を食い、酒をのみ、街でケンカし、オネエちゃんと遊ぶ。」と返答した処、「お前は正直でエエ。この程度の修行で人間が変わるなんてウソや。」と褒められたの良き想い出です。ただ、老骨に鞭打って息子を改心させ様と、懸命に修行している母の姿には心を打たれ、その後は多少ヤンチャを抑える事が出来る様になりました。小生の大学時代の一コマでした。
尚、添付した写真はネットでお借りしました。
