河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。


懐かしき「昭和」-17


       チャンバラごっこ

チャンバラごっこは、新聞紙で兜や刀をで作って昭和の小学生
男の子の遊びとして流行りました。

 

昨日見た紙芝居のヒーローをすぐに真似をして、風呂敷か手拭いを顔に巻きつけ正義の味方・鞍馬天狗になり、馬のつもりのほうきにまたがって現れ、「杉作すぐに助けてやるぞ」すらりと棒きれを、いや、名刀を抜きはなつ。迎え撃つ悪者も腰のバンドに刺した棒を抜いて、チャンチャンバラバラと何回か刀で斬りあいをしてから切られて倒れるのでした。

 

f:id:bkawahara:20191112113021j:plain

 

真剣に遊んだのですが子供心にも、お互いに怪我のないよう手加減をしていたのを覚えています。鞍馬天狗などの正義の味方はいつも上級生で、チビたちはいつも切られ役地面に転がったものです。たまには順番でチビにもヒーローの順番が来ましたが、ほとんど切られ役でしたね。そして自分が上級生になると、チビを集めてヒーロー役をやるようになるのでした。

 

なのに、今の親は何もかも「危ない、時代が違う」で済まし、子供にうるさく注意をします。木の枝を振り回していたら警察を呼ぶ親もいます。砂場で遊ぶ子供にも「汚い、消毒されていない砂場で遊ぶな」と、また怒ります。
今の子供達は可哀想ですねぇ。

 

今はそのチャンバラごっこがスポーツとして、柔らかいエアチューブの刀を使った「スポーツチャンバラ」として子供から大人まで人気のようですね。

 

二十四節気「立冬」


      二十四節気立冬」。
         温かい鍋料理がおいしい季節

 

11月8日は「立冬」。二十四節気のひとつで、暦の上ではこの日から立春の前日までが冬になります。また、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」になります。「つばき」と読んでいますが、ツバキ科ツバキ属の山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃という意味です。昔から山茶花は椿と混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花です

 

f:id:bkawahara:20191110112306j:plain

 

 

さて、日に日に寒くなり、鍋物がおいしい季節です。海山の幸に恵まれた日本には、各地に名物ともいえる「ご当地鍋」があり、地域ならではの食材や特徴ある味付けなどで定番鍋となっています。例えば北海道のジンギスカン鍋、石狩鍋。東北地方では、秋田のきりたんぽ鍋、山形の芋煮鍋。関東では、どじょう鍋やねぎま鍋などは江戸っ子の味。すき焼きや、ちゃんこ鍋も東京風といえるかもしれません。北陸方面ならカニ鍋やかにしゃぶなど、一度は食べてみたい鍋です。京都の湯豆腐、山口のフグ鍋、福岡のもつ鍋なども地域の食材のおいしさが引き立つ鍋ですね。もちろん、ここにあげきれないほど多くのご当地鍋があります。皆さんにとってのご当地鍋は何でしょうか?鍋自慢したくなる味がきっとあるでしょう。

11月7日は「1(い)・1(い)・7(なべ)」のゴロ合わせから「鍋の日」だそうです。鍋というと大勢で囲むイメージでしたが、最近は1人用の鍋もあって自分好みの鍋を手軽に楽しむこともできます。店頭には様々な種類の鍋つゆの素も並んでいますし、具材や食べ方、煮方もバリエーション豊か。毎日でも、違う味の鍋が楽しめそうです。
からだの中から温まって、寒さに負けないようにしましょう!

 

「祝賀御列の儀」


       お祝いムードいっぱい「祝賀御列の儀」

 


11月10日、天皇、皇后両陛下のパレードである「祝賀御列の儀」が行われます。10月22日から延期になっておりましたが、秋晴れの空の下、いよいよパレードが始まります。

 

f:id:bkawahara:20191109113212j:plain

 

パレードは、午後3時に皇居宮殿を出発し赤坂御所まで、オープンカーで約30分かけて行われます。一般の人がパレードを見られるのは、皇居正門を出た後から。二重橋を背景に両陛下を最初に拝見できるスポットです。この後、桜田門交差点→国会議事堂正門前→憲政記念館前交差点→国立国会図書館前→平河町交差点→都道府県会館前→赤坂御用地南門前→青山一丁目交差点→権田原交差点→赤坂御所正門→赤坂御所御車寄となっています。過去のパレードのコースの中から、観衆から見やすいコースとして選ばれたそうです。

また、今回使われるオープンカーは、両陛下のお姿が沿道からも見えやすくなるように、後部座席の座面が前席より4センチほど高くなっているそうです。晴れやかなパレードをぜひこの目で見たいという人々で、パレードのコース付近は混雑することが予想されます。ただし、沿道のどこからでも観覧できるというわけではなく、コースの沿道や交差点にはパイプ柵などで囲まれたブースが設けられ、入る前に持ち物検査があります。もちろん刃物や火気類、ビン・缶、スプレーなどは持ち込み禁止。横断幕や自撮り棒の使用も禁止です。祝賀行事を楽しむためにも、禁止事項やマナーは守りましょう。

「酉の市」


         「酉の市」に残る江戸っ子の粋


11月8日は、鷲神社など、日本武尊(やまとたける)をまつる神社で酉の市が開かれます。酉の市は11月の酉の日に開かれる露天市で、熊手や招き猫などの縁起物を買い、一年の無事と来る年の福を願います。酉の日は12日ごとに回ってくるので、今年は8日が一の酉、20日が二の酉です。

 

f:id:bkawahara:20191108110608j:plain

 

そして、酉の市といえば熊手。金銀財宝の他、隠れキャラのように縁起物がたくさん詰め込まれています。好みの熊手を見つけたら、買う時は値切れば値切るほど縁起が良いので、思い切って値切ってみましょう。売り手も応じてくれて、「商談成立!」となっても、値切った値段のまま安く買うのは野暮なこと。最初に聞いた値段で払い、値切ったぶんのお釣りはもらわずご祝儀にする、これが粋だとされています。買った(勝った)まけた(負けた)と気風のいいやり取りができる粋な大人はかっこいいですね。

 

「四国菊花品評会」


                「第87回四国菊花品評会」   於: 徳島県吉野川市

 

87年の歴史のある「四国菊花品評会」です。
四国菊花品評会には農林水産大臣賞をはじめ、数多くの作品が展示されるとのことですが、小生が訪れた時には未だ受賞作が決定されていませんでした。

 

f:id:bkawahara:20191106110625j:plain


「菊」
日本では日本で観賞用多年草植物として発展した品種群を和菊、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋菊と呼びます。

 

f:id:bkawahara:20191106110716j:plain

 

f:id:bkawahara:20191106110824j:plain

 

菊は、キク科キク属の一年草または多年草植物の総称です。名前の由来は、行き詰まるという意味の「窮まる(きわまる)」を語源とするもので、1年の最後に咲くことから名付けられたとされています。菊という漢字は、中心に向かって巻き込むように咲く花の形を、手のひらに米をおいて握った様子になぞらえたものです。

 

f:id:bkawahara:20191106110916j:plain

 

菊全般の花言葉である「高貴」「高潔」「高尚」は、皇室の紋に定められていることに由来します。明治維新の際は、明治天皇から西郷隆盛に贈られるなど、菊は日本人にとって古くから特別な存在で、品位や品格の象徴とされてきました。

 

f:id:bkawahara:20191106110953j:plain

 

菊には不老長寿や繁栄をもたらす力があるとされ、風水では健康運をアップさせる効果があるといわれています。9月9日の菊の節句重陽節句)に、花を枕カバーに入れて眠ると、やさしい香りが夏の疲れと一緒に、体内に残った厄を落としてくれるそうですよ。

 

「楓蔦黄」


       七十二候「楓蔦黄」。   平安貴族も楽しんだ「紅葉狩り

 

11月2日から七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。晩秋を彩る山々が美しく紅葉する季節です。平安時代、貴族の間では紅葉見物が流行り、それが「紅葉狩り」の始まりといわれています。「狩る」といっても「紅葉狩り」とは紅葉を観賞すること。狩猟をしない貴族の間では、草木を眺め自然を愛でることを狩りに例えたといわれています。

 

f:id:bkawahara:20191104110236j:plain

 

秋も深まり各地で紅葉の便りが聞かれるようになりました。気象庁では、全国の気象官署で統一した基準によって、かえで、いちょうが紅(黄)葉した日などを発表しています。標本木を観察することで、季節の遅れ進みや気候の違いなどを把握することができ、また、生活情報のひとつとしても利用されています。

 

 

f:id:bkawahara:20191104110315j:plain

 

日本だけではなく他の国々でも紅葉は見られますが、落葉樹林がまとまっているのは、東アジアの沿岸部と北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部にすぎません。地球の3割程が森林ですが、一番面積が広いのはロシア・アラスカ・カナダなどに広がる針葉樹林。次に広いのはジャングルなどの熱帯雨林です。

それに対して日本は、国土のおよそ7割が森林でさまざまな落葉樹が生えていますし、寒暖の差がありますから、いたるところで美しい紅葉を楽しむことができます。
日本の紅葉がとりわけ美しいといわれているのは、日本の気候風土のなせる技なのです。

文化の日


              文化の日


1946年に、平和主義・国民主権基本的人権を宣言した新憲法に基づき、この日を記念日にしました。現在でも文化の日には文化を称える行事として、皇居で文化勲章の授与式が行われます。また文化の日を中心に、文化庁主催による芸術祭が開催されています。

 

f:id:bkawahara:20191103110126j:plain

 

 

11月3日、皇居では文化勲章の授与式が行われます。授与式では「国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもの」として、勲章及び褒章があります。文化は永遠であるべきとの意向で作られた常緑樹の橘を模した勲章と、褒章として終身年金(350万円)が贈られます。
文化勲章の受賞を目指して頑張る事も、美術館・劇場に足を運んだり、実際に何か創作してみたりする事も、人生を豊かに過ごすための手段の一つかもしれませんね。自由と平和を愛し、よりよい日本文化を形成していきたいものです。

 

そしてこの日は、晴れる確率がとても高い「晴れの特異日」だといわれています。日本文化の中心である我が関西地方は、今年も快晴に恵まれています。発表会や個展、イベントなど、積極的にお出かけしてみたいですね。