河原文翠の日々是好日

降っても 照っても 日日是好日。泣いても笑っても 今日が一番いい日。

論語-10


論語-10

 


『富』

子曰く、富が人生にとってどうしても手に入れるべきものであるなら、わたしもどんな苦労をしようがそれを求めるだろう。 だが、どうしても手に入れるべきものででないならば、私は好きなことを思いどおりやるだけだ。

 


『鬼神を敬して、これを遠ざく』    敬遠

子曰く、人間としてやるべきことをやる。霊魂や神は敬うことは敬うが頼りにはしない。こういう態度も「知」ということができるだろう。

 

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日本の心「名刹」-3


木田安彦画伯    日本の心「名刹」-3

 

木田安彦は、日本画家の下村良之介や彫刻家の辻晉堂、哲学者の梅原猛、ファッションデザイナーの三宅一生らともジャンルを越えて交流。自らの制作においても木版画の他、華麗な色彩によるガラス絵、板絵、水墨、油彩、陶、書と様々な材料と技法により領域を拡げていった。

 

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03年にはNHK大河ドラマ新撰組!」タイトル版画を制作。04年には、松下電工のカレンダーを20年来手がけてきた。

 

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      七十二候「禾乃登」。  秋桜(コスモス)は秋の風物詩


9月3日から七十二候では「禾乃登(こくものすなわちみのる)」になります。
いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です。収穫の時期ももうすぐです。子どもたちが体験学習として、田植えや稲刈りなどをすることがありますが、個人で参加できる農場や施設も増えているようです。田植えもいいですが、稲刈りの方が収穫の喜びをより感じられるのではないかと思います。やってみると大変だと思いますが、私たちの食を支えてくれるお米のありがたみを感じる良い機会になりそうです。

さて、コスモスの花が咲く頃となりました。秋に咲き、桜の花に似ていることから、和名は「秋桜(あきざくら)」。大ヒットした歌謡曲のタイトルから「秋桜」と書いてコスモスと読むようになったとか。

原産地はメキシコの高原地帯で明治初期に持ちこまれた外来種ですが、秋の季語になるほど広く親しまれています。最近は、早生の種類も多く6月頃から咲いている品種もありますが、一番ポピュラーな品種の開花のピークは9月から10月頃です。
細い茎がゆらゆらとして一見弱そうに見えますが、実はとても生命力が強い花で、日本各地に群生地があり、名所といわれるところもたくさんあります。
秋の行楽のひとつとして、コスモス畑に出かけてみてはいかがでしょうか?

 

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日本の心「名刹」-2


木田安彦画伯    日本の心「名刹」-2

 

木田安彦は1944(昭和19)年2月14日、京都府京都市に生まれる。70年京都市立芸術大学美術専攻科デザイン専攻を修了。同年東京へ移り博報堂制作部に勤務、入社一年目で毎日商業デザイン賞を受賞するなどグラフィックデザイナーとして注目を集める。

 

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75年に京都へ戻り、木版画家として作家活動を開始。木版画棟方志功を意識しつつも洗練された京都人のセンスを活かした画風を追求する。

 

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日本の心「名刹」-1 


木田安彦画伯    日本の心「名刹」-1 

 

京都の寺社や仏像を主なモティーフとして木版画をはじめ、ガラス絵や水墨画、書等多彩な活動を繰り広げた木田安彦は2015年8月13日、悪性リンパ腫のため死去した。享年71。

 

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小生の高校時代からの親友M氏が、木田安彦画伯と交友がありそのご縁で頂いた「仏画ガラス絵カレンダー」をデジカメで摸写したものです。小生、無神論者に近い仏教徒ですが、画伯の作品群には心を揺さぶられ、仏教の神髄を垣間見た次第です。

 

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「二百十日」「風の盆」


      災害への警戒を促す「二百十日」と「風の盆」

 

9月の和風月名は「長月(ながつき)」。新暦の10月から11月の上旬にあたり、夜がだんだんと長くなる「夜長月(よながづき)」が略されて「長月」となったといわれていますが、秋雨が多く降る時期なので「長雨月(ながめつき)」、稲穂が伸びて実るので「穂長月(ほながづき)」が略されたとする説や、「稲熟月(いねあがりづき)」がなまったという説もあります。

さて、9月1日は雑節の「二百十日」にあたります。昔から、立春から数えて210日目を「二百十日」、220日目を「二百二十日」といい、台風などの悪天候を警戒してきました。この時期はいよいよ稲が実り、穂を垂らす頃でもあり、七十二候でも3日から「禾乃登(こくものすなわちみのる)」に入ります。秋の収穫を目前にしての台風の襲来は一大事。油断のならないこの日を、過去の経験から厄日として戒めるようになりました。

 

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また、この時期、収穫を間近に控えた大切な農作物が風水害などにあわないよう、各地で風を鎮めるための祈りを込めた祭りが行われます。なかでも、9月1日から3日まで行われる富山県富山市八尾町の「おわら風の盆」は、300年の伝統をもつといわれる代表的な風鎮めの祭りです。坂の町・八尾の古い街並みにぼんぼりの灯がともり、哀愁をおびた胡弓の音色が響いて、「越中おわら節」にのせて編み笠をかぶった男女が踊り歩く姿は幻想的。独特の風情が人気を呼び、小説や歌にも数多く登場しています。

 

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また、9月1日は「防災の日」。「防災の日」は1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなみ1960年(昭和35年)に制定されました。非常持ち出し袋の点検や、家族との連絡方法、避難所、避難経路、家族との待ち合わせ場所など、万が一に備えてぜひ確認しておきましょう。